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今回から、新企画です。
普通に英語を使わざるを得ない立場から、皆様の悩みにお答えしていきます。
題材としては、巷で耳にする英語に関する質問や、実際に過去に自分が聞かれた質問を織り交ぜて書き綴ります、
なお、回答のスタンスは、効率重視。
これだけはやっていただきたいことをできるだけサラリとお話しします。
では、はじめましょう。
・海外の大学院に留学したが、研究室にいたため、他の人に比べて英会話に不慣れ。
・いま、留学経験・英語力を買われて海外の企業との交渉を担当しているが、英語力不足を感じている。
・日常会話はできるが、自然な、定形外の会話ができず、仕事をこなしていけるか不安。
【回答】
立派に英語を使って海外でバッチリ研究活動ができていたことが、大きなヒントです。
この経験をビジネスに生かしましょう。
まず、研究生活を振り返ってみてください。
研究のテーマで、使うボキャブラリーが限られていませんでしたか?
また、実務の面でも、予算の確保、実験の準備、教授とのやりとり、研究発表など、英語を使う場面も話す中身も特定されていませんでしたか?
おそらく、無意識のうちに、経験を通じて場面ごとに話すフレーズをストックされていて、それが、英語圏での研究生活の成功につながったのでしょう。
ビジネスの場面も、これと同じ。「定形外の会話ができない」とお悩みのようですが、ビジネスだって話す内容は定型化されています。
このストックがないことが、お悩みの根幹です。
では、どうすればいいか。
交渉事であれば、
・自社が提示できる内容、妥協ライン
をきっちり整理してタイミングを見て打ち出す。その上で、
・相手方が飲める内容、妥協ライン
を探る。
日本語で書くと当たり前、やることはたったこれだけです。
やるべきことは、以下の4つです。
①自社の製品・サービスを英語できちんと理解する。
②日本語の世界での交渉の場面を想像する。
③その場面で自分が話すフレーズを準備し、英語化しておく。
④相手方から来るであろうコメントの返しを準備し、英語化しておく。
これをやって交渉に臨めば、どれだけ英語がしどろもどろで討ち死にしても、物事は前に進んでくれます。
討ち死にと書きましたが、相手だって①~④の範囲でしか英語を使ってこないので、案外死にません。
案件を2,3件ほどこなせば、「こんなもんか」という土地勘も出来てきます。
なお、①~④の作業は、英語がいくらできても必須の作業です。
冒頭のアイスブレイクでどれだけ流暢な英語を話して相手を笑わせても、交渉の中身を提示できないと馬鹿だと思われるので注意して下さい。
ビジネスだからといって特別な英語を話す必要はありません。
なお、オンライン英会話で臨場感を味わっておく、というのはアリです。
その際は、テキストをチェックして、交渉の役に立ちそうなレッスンだけを選びましょう。
自己紹介や会議室の予約、人材のリクルートなんか習ってもあまり意味ないです。
最後に、ビジネス英語を使うための勉強法はこちらをご参考。