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先週、久々に商談でバンコクに出張しました。

あの気候と風土に癒され、あいかわらず

ここに住んでみたい!
やっぱセカンドライフはバンコクだよな。。。

と思わせる雰囲気でした。

しかし、そう思うことと、実際に住めるかは別問題です。

現地で見かける外国人のマジョリティは日本人や欧米人ですが、彼らの生きざまを比較すると、日本人は不利な地位に置かれています。

この不利な地位とは何でしょうか。

ある英国人紳士との出会い

僕のバンコク駐在初期にさかのぼります。

当時、某老舗有名英会話学校に少しだけ通っていました。

その方は、英国の某役所を退職して、過去に駐在していたバンコクでセカンドライフを過ごしていまいた。

しかめっ面の厳しい人と思いきや、満面の笑みで、

You look! A cockroach is flying outside the window!

意表を突かれてぽかんとする私に、一言。

・君、眉間にしわが寄ってるねえ
・東京から来たと言ってたけど、ストレスフルな生活をしてたんだね~。
・ロンドンにいる英国人も同じだよ。
・みんな、ストレスでしかめっ面して生きてる。
・俺はそんな連中に合いたくないよ。
・俺だっていまロンドンに戻れば君と同じような顔になっちまうけど、そんな生き方したくないね。

そんな風に、人生の本音を語りながら、ブリティッシュなイングリッシュで僕を3か月ほど鍛えてくれました。

欧米人の比較優位

欧米人の場合

そんな彼のいまの生活を聞いてみると、かなりのリア充でした。

・ロンドンにワイフがいるんだけど、ワイフはタイに来たがらないんだよ。
・で、いまバンコクに大学生のガールフレンドがいて一緒に暮らしている。
・こないだ、彼女と一緒にコンドミニアム探したんだけど、タイ人はホスピタリティがあっていいねえ。
(それって浮(略)。)

なぜ、彼はこんなうらやましい生活ができているか。

その理由はただ一つでした。

・タイ人の若者の間には、英語を話せるようになりたいという強いニーズがある。
・一緒に暮らすことは、彼女にとってもメリットなんだ。
・だから、俺はこうして引退後もバンコクで生活を立ち上げられているんだよ。

これは、欧米人の一つの典型例です。

タイに来ている欧米人には、2つの武器があります。

それは、

英語と料理です。

英会話の先生になれば、引く手あまた。

また、ピザ・パスタなどのイタ飯系は万国共通のグルメです。

タイ人はおろか他の外国人もお客さんになってくれます。

日本よりも安くておいしい料理にありつけるので、僕だってめっちゃ通いましたよ。

かくして、タイには、地域を問わず年齢不詳の欧米人があふれているのです。

日本人の場合

一方、日本人の場合、こうした武器はありません。

まず、日本語

漢字まで深めて学びたがるタイ人はほとんどいません。

せいぜい、一流大学で日本語一級を狙ってがっつり勉強するタイ人大学生くらいです。

マンガを原文で読みたいから日本語がっつり勉強しました、なんてテレビで取り上げられる外国人なんて見たこともなかったですね。

次に、料理

また、日本料理屋がやけくそに進出してますが、主なターゲットは日本人駐在員またはその家族で、すそ野の広がりに限界がありますし、すでに過当競争になっています。

だから、日本料理屋サクセスストーリーなんて聞いたことがありません。

かくして、セカンドライフでタイに来る日本人はというと、

年金生活者

くらいしかいなくなってしまうのです。

彼らは、さっきの英国人の先生とちがって、

収益の柱を作って生活をクリエイトしている

というよりも、

過去の蓄えを吐き出しているだけ

なのです。

こういう人たちは、必ずしもタイ人に尊敬されるわけではありません。

金の切れ目が縁の切れ目

ということで、現地女性と暮らす⇒金を巻き上げられる⇒殺される

といった不幸な日本人のニュースをよく見かけることになるのです。

タイで輝きたいあなたへ…

ということで、年齢を問わず、タイ/バンコクで輝きたいあなたへ。

日本人であることによる勝利の方程式

というものは全くありません。

だから、タイに来れば何とかなる、ということはありません。

事業をしたいなら、どこの誰を狙うのか(例:現地タイ人、日本本国の日本人)、何を売るのかをしっかり見極める。

稼ぐ力をしっかり身に付けてからタイで勝負する、またはタイを生活の場にする。

冷徹に現実を見極めることが大事です。

微笑みの国をナメてはいけません。

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