気が付けば英語でアジアを駆け巡っていたKANです。

長丁場の出張が終わったので、体験レビューを久々にやります。

お題は、60万部のベストセラー

英単語の語源図鑑

のレビューを書いていきます。

です。ではいってみましょう。

英単語の語源図鑑【出版社】かんき出版
【著者】清水健二/すずきひろし

単語帳なのに何がすごいの?

この本の内容を超ざっくりいうと、次の通りです。

・単語をパーツに分ける
・パーツ毎の意味をイラストを交えて説明
・これらの意味を繋ぎ合わせることで単語の意味にたどり着く

例えば、memo,mind=心、記憶という意味を押さえると、

すぐさま、このパーツを使った単語

・remember=re(再び)+member:思い出す
・remind=re+mind:思い出させる
・memorize=memo+ize(~にする):暗記する
・immemorial=im(~でない)+memo(記憶)+ial:太古の

があらわれ、切手大のイラストと一緒に頭に叩き込む、というよりもスッと入れてくれる工夫がされています。

確かにアタマに入りやすい

僕は、出張中の移動時間が長かったので、こちらと続編を読んでみました。

その感想ですが、確かに頭に入りやすいです。

最近、単語をイラストで覚える本がポツポツ出てはいますが、単語を要素に分解してその意味を解説した本はほとんど見かけたことはありません。

パーツ毎の意味をつなげて一つの単語を意味を捉えると、単語に血が通ったような気がして、より覚えやすくなります。

その昔、英単語ターゲット1900という本を無味乾燥に丸暗記した者としては、時代の進化を感じます。

受験の時欲しかった!

そう思える本です。

応用が利く

また、パーツの意味を押さえておくと、他の単語に応用が利きます。

さっき紹介したimin※は、

~でない(否定)

を意味しますが、これがくっついた単語

in-dependent(頼る)=独立
im-moral(道徳的)=非道徳的
im-mortal(死ぬべき)=不死の

というように、すでに自分が知っているパーツとつなげてみると、一見「何だこりゃ」な単語でも、意味を類推できるようになります。

※「~の中に」という意味もあります。

思い出す仕掛けがない

本書は、イメージで理解できる強みを持っていますが、気になる点もあります。

まず、思い出す仕掛けに乏しいことです。

通常の単語帳であれば、見開き2ページであれ、1ページであれ、

左側に単語、右側に意味

という構成になっており、右側を隠して暗記の確認ができますが、本書は、それぞれの単語の下に意味が書いてあるので、意味を隠して記憶をチェックする作業ができません。

大学受験、TOEIC,TOEFLは時間との戦いです。

単語をパッと見て意味をパッと思い出せなければアウトです。

う~ん、分かりやすい。頭に入ったな~。

これだけでは失格です。

その点において、勉強した端から復習できるチェックリストがあるともっと使いやすくなると思います。

初心者には厳しい

次に、語彙力が乏しく、英単語にアレルギーのある人には厳しいです。

expatriate(国外に追放する)

を例にとると、

僕自身は、その昔パトリオットミサイルのpatoriotの意味(=愛国者)を調べていたため、

ex(外に)+patri(父、祖国)+ate(動詞)=祖国の外に出す=追放する

がピンとくるのですが、幹のパーツのpatriを知らない中学生がこの単語を見て、僕と同じようにスッと頭に入ることはないでしょう。

したがって、どのレベルに向いているかというと、ある程度語彙力が豊富な、難関校狙いの大学受験生や、TOEFL、TOEICを受験する大学生、社会人が、知識を整理するための復習用に使うのがより適切です。

もちろん、入門・初心者を排除するわけでは決してありません。

普通の単語より覚えやすいという強みがあることには変わりはないので、本書を1回で終わらせず、3回ほど繰り返し読んでみるとよいでしょう。

英単語の語源図鑑の口コミは?

よい口コミ

一日10単語を記憶、一週間後も覚えている。脳細胞の力を最大限活用した成果。単語をうのみにするよりも記憶に残る。

単語の関連性が分からず暗記に苦戦していたのですが、この本のお陰で完璧とまではいかないものの、知らない単語でも少しだけ意味の方向性が絞れるようになってきました。今まで聞き覚えのあった単語も、分解するとこんな意味があったのかと楽しく学べる本になっています。イメージイラストもわかりやすく、覚えやすいです。

イラストはシンプルですがかわいらしくてわかりやすいですし、似たような単語をまとめてあるので、一緒に覚えることで、一気に語彙が増えるように工夫されています。辞書を引いても載っていない意味について書かれていることもあり、本当に買ってよかったと思いました。

悪い口コミ

こういった語源をもとにした本は、これまである程度の英単語をすでに覚えていて、それを整理するという意味では効果を発揮すると思う。読めば、なるほど、と思ったり、これから英語を読むにあたって、推測力も付くかと思う。逆に初学者がいきなりこれから始めてしまうと余計時間がかかってしまうのではないかと思う。けっこうイメージ的な組み合わせなので、この方法で覚えるというのも無理があるのではないか?

小学生、中学生の子供たちに渡してみましたが、単語を覚えたての子供たちには、難しすぎたようです。高校生を過ぎて、ある程度単語を覚えたころに、この本で振り返ってみてもらうのが効果があるのかと思いました。

表紙及び中身のイラストは、幼児向けとも思えるもの。直感的に英単語が身につきそうだが、扱う英単語は高校レベル以上が多いというギャップ。語を構成する部品の組合せを覚える形式なので、部品となる単語を知っていることが前提。部品を組合わせることから、扱う単語の文字数が多め。文字数の多い単語は難しい印象。

まとめ

ここまで、

英単語の語源図鑑

についてレビューしてきましたが、いかがだったでしょうか。

僕の感想としては、中上級者が復習用に使う場合、絶大な威力を発揮する本だと思います。

ジグソーパズルに例えると、バラバラだったピースがつながって一つの絵になるような感覚を味わえます。

ぜひ、体験して下さい!

・・・と言いたい一方、入門者、初心者が同じ効果を期待するには無理があります。

チンプンカンプンな単語をチンプンカンプンなパーツに分けたところで、混乱の元です。

また、単語が頭に定着したかを確認するチェックリストもないので、単語帳として使うには不向きです。

英単語の解説本と思って何度も読み返しながら使うとよいでしょう。

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